オカリーナ、アルファ波の調べ
人間の脳は、常に活発に活動していて、さまざまな周波数の
脳波(電気的信号)を発していることが知られています。
その脳が、リラックスしている状態にあるとき、
10ヘルツ前後のゆったりとしたゆらぎのある信号が
全体に占める割合として多くなるそうです。
この10ヘルツ前後、8〜13ヘルツの脳波(電気的信号)を
α波(アルファは)と呼んでいます。
オカリーナの音そのものは、非常に高い周波数が多く含まれて
いますので、時折見かける「α波を発する(奏でる)オカリナ」
という表現は、オカリーナの音そのものの中にα波があるような
誤解を招くおそれがあります。
実はそうではなく、オカリーナの音を聞いて、脳がリラックスした結果、
α波が他の周波数の脳波より多くなるということが、今のところ、
知られている事実のようです。
なぜそうなのかということに関しては、はっきりと解明されて
いるわけではありません。
いちばん確かなのは、オカリーナの音が、自然に発生する、
洞窟が風で共鳴する音だとか、風そのもののうなりの音に
似ていることなのだろうと思います。
もしかしたらその共鳴の中にα波があるのかも知れません。
いずれにしても、響きあうことは、音楽の楽しみのひとつです。
むずかしいことはわかりませんが、リラックスして
聞いていただければ、こんなうれしいことはありません。