オカリーナ、楽譜は音楽ではありません。
皆さんは、「レシピ」そのものが「料理」だとは思わないでしょう。
また、「デッサン」やさまざまな「技法」がそれだけで、
「絵画」ではないのと同様に、「楽譜」は「音楽」ではありません。
「楽譜」は、何をどのように表現するかを再現するための
「レシピ」であり、「設計図」「地図」のようなものです。
「楽譜」の書き方は、本当は自由にさまざまな方法があっても
いいものだと思うのですが、どうしたわけか、現代の音楽の世界では、
厳格にルールにのっとって、間違いのないように、
それはまるでコンピュータのプログラミングの
ようにこと細かく書かれているものが尊重されています。
時折、楽譜に書かれていないものは、「曖昧なもの」であり、
「意味のないもの」だと思われているような演奏を聴くことが
あります。
しかし、何より確かなものは、個性やアイデンティティであり、
じかに伝わる「音」そのものです。
決してそれは「曖昧なもの」でもないし、「意味のないもの」
でもないのです。そこを大切にしているかどうかというのは、
理屈ではなく、聞く人にダイレクトに伝わってきます。
楽譜は、「レシピ」ですから、何を準備すればいいか参考にしましょう。
楽譜は、「設計図」「地図」ですから、道に迷ったときに参考にしましょう。
楽譜に書かれていることは、本当に地図のようにおおざっぱ
なものでしかありません。
自分なりに解釈していただいてかまいません。まず、歌を歌いましょう。
はい。では、ご一緒に・・・。