オカリーナ、歌うということ

「歌う」ということばの語源は、「訴う(うったう)」あるいは、
「打ち合う(うちあう)」ではないかと言われています。

内から出る思いを表現のひとつとして、聞く人、一緒に
歌う人と心を打ち合うことが「歌う」ことだと思います。

「心を打ち合う」というのは、響きを合わせることです。
音にも、内から出る思いにも、ともに耳を傾けます。
そこに響きが生まれます。その響きを感じあうことが、
大切なことなのだと思います。

楽器は、メロディーを奏でることはできますが、
歌そのものがもつ、ことばを伝えることはできません。
それでもそこに響きあうもの、内から出る思いがあるか
どうかで聞こえ方が変わってきます。