オカリーナ、楽譜はいらない

過激なタイトルですけど、本当です。
楽譜はいりません。

とくにオカリーナでメロディを奏でるために
楽譜が必要になることはまずありません。

でも、どうして、楽譜があるんでしょうか。
初心者向けの本にも、ドレミや指の押さえ方と
いっしょに楽譜がついてきます。

本来は、歌を歌うように、浮かんだメロディーが
自然に演奏できるようになればいいんですが、
実際はなかなかそうはいきませんね。

そのなるための「近道をするため」に、楽譜があるのです。

楽譜があれば、最初に吹く音が何の音で、
途中に出てくる音がフラットなのか、シャープなのか
休みや、吹く前にいくつ数えればいいのかがわかります。

そうなんです。楽譜は決して「設計図」ではないんです。
厳密にその通り吹くことを目標にして、
そこから積み上げるのではないのです。

楽譜は「案内図」なのです。
そこを通り過ぎたら、必要のないものなんです。

車を運転する時に、標識をひとつひとつ凝視していたら、
危険ですね。きっといつか事故を起こしますね。
無事だったとしても、目的地に着くまでには
へとへとに疲れてしまうでしょう。

オカリーナを演奏する時には、楽譜よりもっと大切なこと、
息や音のつながりを感じ、聞くことが求められます。

楽譜をその音が出るまでの通り道を示す
案内図だと思ってください。
「左折可」って書いてある標識を見たら、
もう、左カーブの先を見たらいいんです。

さあ、歌いましょう。楽譜を見ないで、夢を見ましょう